OIRI
HYAKUTARO
経師 二代目
大 入 百 太 郎

わたし二代目 大入百太郎は、 株式会社大入の世代交代にともない、
父であり師である初代 大入百太郎の後継者として、
改めてものづくりの原点に戻った活動を始めました。
実際に手を動かしてものづくりをする職人の立場から、
そして伝統産業に関する難題を長年にわたって解決してきた知見から、
「いいもの、美しいもの、長く使うものとは」を深く考え 、
「もの」そのものの力で、
「ものづくり」について発信したいと考えています
文化財保存の
トータルプロデュース
「困ったときの大入」
はじまりは読んで字のごとく、
「お経を写す(写経する)」人。
社会の変遷とともに、装潢、製本、印刷や出版とその仕事の中身は変わってきましたが、 広く書画全般の制作に携わってきたことは一貫しています。
現在では、連綿と続くこれらの仕事に加え、貴重な文化財の修復や保存になくてはならない存在となりました。
わたしの元にはさまざまな分野から、
「これ、どないしよう?」
という相談が持ち込まれます。
伝統産業の「よろず駆け込み相談所」として、技術の継承、道具、素材、需要と供給など、 伝統産業にまつわるありとあらゆる難題に直面し、その都度それを「どないかして」きました。
「困ったときの大入」です。
結果、文化財保存に関する諸問題をトータルでプロデュースできる存在となったのです。

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「今」 を生きる
職人 として
「いいもの」を見分け、使い、手に入れることのできる「目利き」と呼ばれる人たちがどんどん少なくなっています。そんな「目利き」が減る中、職人が「いいもの」をつくる意欲は削がれ、後継者育成もままならない時代がもうずいぶん長くなってしまいました。 一方、職人側にも課題は少なくありません。職人はどうしても伝統的な技法にこだわり、残すことに注力しがちです。しかし今、職人の立場からこそ、新しい素材や技法も使った、未来へ向けた提案をする必要を痛感しています。
経師二代目 大入百太郎 プロフィール

1951年 | 初代 大入百太郎の長男として生まれる。 |
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1969年 | 株式会社大入 入社 |
2011年 | 京都府伝統産業優秀技術者 受賞 |
2019年 | 「現代の名工」受賞 |
2024年 | 経師 二代目 大入百太郎として再始動 |